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コラム・素領域

2021年4月9日号

素領域

新型コロナウイルス感染症は、感染の主流が変異株へと移行し、首都圏や関西圏などでは感染拡大の第4波を迎えているという見方が強くなっている。拡大防止になかなか歯止めがかからない状態になっており、外出自粛はまだ当分続きそうだ▼そうした中で、在宅勤務などに関する調査の結果が、各種企業などから公表されている。例えば、日鉄興和不動産とオフィス家具のオカムラが3月に発表した在宅ワークの実態調査では、以前の生活と比べて不便さを感じている人が3人中2人いるという結果が出ている▼具体的には旅行や外食ができない、人に会えないなどである。在宅ワークについては、以前より増えた・今後増加予定が約49%で、今後予定なしが約42%。在宅ワークの良い点は、移動時間がないが約65%、比較的時間が自由なことが約57%で、時間に関することが上位である▼また、オカムラの別の調査(長期化する新型コロナウイルス感染症対策下での働き方・働く場の調査)では、リモートワークの長期化により仕事の効率は3割の人が低下したと感じているという結果が出ている▼一方、情報セキュリティ会社のカスペルスキーが世界のIT・テクノロジー業界の女性を対象に行った調査では、日本の女性の53%が「オフィスワークより在宅勤務の方が好き」または「効率的」と回答。世界の女性の47%を上回る結果が出たと発表している▼こうした調査結果を見ると、おおむね半数ぐらいは在宅勤務を好意的に受け入れており、効果を感じているが、問題や課題はまだ多いということのようである。いま、コロナ禍で時代はニューノーマルを迎えていると言われている▼足で稼ぐ「フットでワーク」の時代から、ICTを活用する「ネットでワーク」の時代へと、本当に世の中は変わっていくのだろうか。

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