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コラム・素領域

2021年12月3日号

素領域

生物の進化の仕組みの中で重要な説として考えられているものに、自然淘汰と適者生存がある▼自然淘汰とは、自然界で生態的条件や環境などによりよく適合するものは生存を続け、そうでない劣勢のものは自然に淘汰されること。一方、適者生存は、環境に最も適応できる生物だけが生き残り、適応できない生物は滅びていくということである▼ウイルスは、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、ごく微小な感染性の構造体である。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜を持たない、小器官がない、自己増殖しないことから、生物かどうかについて議論があるところではあるが、新型コロナウイルスを見ていると、くだんの説に当てはまるような気がする。これに関連する2つの興味深い見解が発表されている▼1つ目が日本の研究機関の研究で、第5波が収束したのはウイルスの変異を修復する酵素「nsp14」が変異に追い付かず死滅したのではないかという見解である。2つ目は米国の大学の見解で、ウイルスが変異を起こしすぎると感染力や複製力が低下していくというものだ▼ウイルス変異が繰り返され毒性が強まっていくと、感染した人が死に、人間に感染したウイルス自体も死滅する。自然淘汰に当てはまる。毒性が強くなれば、人間側もワクチン等で対抗し、結果として毒性が弱いウイルスだけが生き残り、風邪のような状態になっていく。これが適者生存となる。今後、第6波が懸念されるが、深刻な事態にならないでほしいと願うばかりである。

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