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コラム・素領域

2021年12月17日号

素領域

この原稿を書いている時点で57の国と地域で感染が確認されるなど、オミクロン株が世界的に広がっている。オミクロン株は、これまでの変異株とは異なる変異をしており、ワクチンの感染予防効果が低いなどと言われている▼どうしてこんな変異株が生まれたのか。専門家から話を聞くと、2つの要因があるようだ。一つは、アフリカにおけるワクチン接種率の低さ。国によって異なるが、1~2割という接種率の中で新型コロナウイルスが感染を繰り返すことで、ワクチンに対抗する機能を獲得した可能性がある。もう一つは、AIDSなどの免疫不全症候群の患者が感染することによって、通常とは異なる変異が生まれた可能性である。2つの要素が相まって生まれたのではないかという▼これまで日本学術会議を含む各国のアカデミーは、食糧、水、公衆衛生などの観点から南北問題の解決が必要だと訴えてきた。しかしながら、世界各国はアフリカの様々な問題に十分に取り組んでこなかった。オミクロン株は、その結果として生まれたとも言える▼新型コロナウイルスは人獣共通感染症であるため、人間以外の動物にも感染する。野生動物も含めてワクチン接種をすることは現実的ではないため、世界から完全に撲滅することは非常に難しい。コロナと人類の付き合いは相当長いものになりそうだ。ウィズコロナ時代を生き抜くためには、ワクチン開発や治療薬開発に加え、生活空間で活用できる様々な研究開発、さらに南北問題に目を向けた世界の取り組みが求められている。

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