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コラム・素領域

2024年11月22日号

素領域

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それをさらに6つに分けた季節を表す二十四節気で、「小雪」は今年11月22日~12月6日にあたる。二十四節気は1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24分割して決められている▼「小雪」は冬の寒さが感じられるようになる「立冬」と雪が降り積もる「大雪」の間に位置し、江戸時代の松平頼救(太玄斎)による暦の解説書「こよみ便覧」では、寒くなって雨も雪として降るからと解説している。同書は国立国会図書館デジタルコレクションでネット閲覧できる▼気象庁が11月14日発表した1か月予報によれば向こう1か月の気温は寒気の影響を受ける期間があるものの、全般的に高くなるという。東・西日本で平年並みか高く、沖縄・奄美で高くなる見込み。とはいえ3か月予報では12月と1月は全国的に平年並みであるため冬支度は通常通り予定しておいた方がよさそうだ▼初雪は前年8月から当年7月31日までの期間(寒候年:暦年をまたいで通算すべき冬季の季節現象の統計に使用する年の区切り方)に初めて降る雪で、東京の前回の初雪は1月13日だった。東京で最も早い初雪は1900年の11月17日の記録がある。ちなみに北海道では既に稚内や札幌で10月に観測されている▼セロトニン分泌量には季節変動があり、秋から冬にかけて日照時間が短くなると低下し抑鬱を引き起こしやすくなる。寒暖差もそれを助長する。「冬季鬱」は一般的なうつ病と異なり食欲向上、過眠、体重増加といった傾向があるという。ご自愛ください。

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