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毎週金曜日発行

コラム・素領域 2026年

科学新聞の1面に掲載している『素領域』全文と、Web限定コラムをお読みいただけます。

2026年2月13日号 素領域

林野火災は空気が乾燥し強風が吹く春に多く発生する傾向にある。実際、令和2~6年の山火事の月別平均をみると約7割が1~5月に集中し、4月がピークになっている。要因として、この時期に野焼きやあぜ焼きが行われることや山菜採りやハイキングで入山者が増えることがあると考えられている▼林野庁と消防庁は今年も3月1~7日を中心に「全国山火事予防運動」を実施する。「山火事を・起こすも防ぐも・私たち」を統一標語に啓…

2026年2月6日号 素領域

子宮頸がんには、腺がんと扁平上皮がんがある。腺がんは検診で見つかりにくく、早期発見が難しい上、転移も多く、死亡につながるケースが多い。ただし、ワクチンによって子宮頸がんの9割以上を予防できる可能性がある▼HPVワクチンは2013年から定期接種になったが、有害事象の報道が相次ぎ、わずか2カ月で積極的推奨が控えられ、接種率はほぼゼロになった。20年頃から一部自治体で定期接種が再開され、22年4月からキ…

2026年1月30日号 素領域

21世紀に入ってから今年で26年目を迎えた。もう四半世紀が過ぎたことになる▼しかし、ウクライナとロシアの紛争は続いており、イスラエルとガザは停戦したものの、ガザ地区は紛争で荒廃したままだ▼世界的な異常気象をもたらしている地球温暖化問題への対策も進んでおらず、世界のCO2排出量は今も増え続けている。加えて、米国トランプ大統領が世界をひっかき回している▼中南米やグリーンランドなどをめぐり、新たな国際的…

2026年1月23日号 素領域

昨年8月に沖縄美ら島財団と東京大学などの研究グループは、沖縄本島東沖の水深約900㍍の深海で新種のサンゴ「リュウキュウサンゴ」を発見し、話題になった。いわゆる宝石サンゴの仲間で、サンゴ礁を形づくるものとは異なるグループに属し、生態も全く異なる▼造礁サンゴは主に褐虫藻と共生し、光合成で生きているが、宝石サンゴは主に光が届かない冷たい深海でプランクトンを餌に生きている。生殖様式も異なり、宝石サンゴは雌…

2026年1月16日号 素領域

毎年、世界で230万人が乳がんに罹患しており、国内でも年間約10万人の新規患者が生まれている。早期乳がん治療の第一選択肢は手術による切除であり、多くの患者が乳房の一部または全部を切除する。最近では乳房温存療法も広がってきたが、手術による傷跡や変形などもあることから、手術そのものを望まない患者も多い▼重粒子線を使ったがん治療は、がん病巣に集中して高い線料を届け、周囲の正常組織に当たる線量を低くできる…

2026年1月9日号 素領域

最近、防災関連の話で「フェーズフリー」ということばをよく耳にするようになった。一般社団法人フェーズフリー協会という団体が2018年に発足している▼そのホームページには、14年にスペラディウス代表の佐藤唯行氏(同協会代表理事)がこれを提唱、このことばを、平常時に利用されるすべての商品とサービスが持つ、災害時に役立つ付加価値だと定義したとある▼平常時や災害時という2つのフェーズの制約から自由であること…

2026年1月1日号 素領域

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします▼正月には餅の誤嚥にご注意を。消費者庁が2018年と19年の2年間を分析したところ、気道閉塞を生じた食物の誤嚥のうち、65歳以上の餅による窒息事故の死亡者数は18年が363人、19年が298人で、事故発生は43%が1月に集中していた▼餅は温度が下がるに従い硬さと付着性が増す性質があり、喉を通る時には温度が下がりくっつきやすくなると…

THE SCIENCE NEWS
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