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コラム・素領域

2019年8月23日号

素領域

スマホやパソコンが進化し、AI(人工知能)やIoTなどICT(情報通信技術)がますます高度化して、次々と多彩なサービスが生まれている。特にAIは活用が急速に進んでいる▼様々な産業分野で導入が盛んなほか、インターネットの検索や家電など、身近なところでも使われている。農業や漁業のほか、天気予報や医療分野での利用も試みられている▼ちょっと風変わりなところでは、短歌の初句を入力すると、あとはAIが自動で2句から5句までを作ってくれるという利用もある。音声翻訳も、短い日常会話程度なら、スマホや専用機で十分に使える技術が既に実用化されている▼しかし、そうした先進的な技術やサービスを、どれほどの人たちがうまく使いこなせているのだろうか。世界的なサイバーセキュリティ会社のカスペルスキーが行った調査では、やはり利用に格差があることが分かった▼世界13カ国1万1000人を対象に、インターネットを使って「ITリテラシーのギャップに関するグローバル意識調査」を行ったが、技術に詳しくない年配世代がIT関連のあらゆる種類の手助けを必要としているという結果が出た▼自分の子供など、若者に「ちょっとお願いなんだけど、インターネットを直してくれる?」といった手助けを求めるケースが多いという▼こうしたITリテラシーや情報リテラシーの問題は、かなり以前から言われてきた問題だが、いまだに解決されていないということだ。ICTやITが進化するのはいいが、家電のように誰もが簡単に使えるようにする工夫はないものか▼いま、本格的なデジタル社会の時代を迎えているが、IT企業などには、ビジネスチャンスばかりを求めるのではなく、もっと利用者に優しい技術やサービスの開発が求められる。

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