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コラム・素領域

2020年4月10日号

素領域

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、日本でもこれに対応した特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されるなど、深刻な状況が続いている▼大人は外出を控えたり、会社に出勤しないテレワークに切り替えたり、子供たちも休校によって家庭での勉強を余儀なくされたりしている▼皆室内に閉じこもる時間が長くなり、運動不足になりがちである。運動不足になると免疫力が落ちるので、感染の心配が増す。そこで、いろいろな方面から適度な運動などを勧める予防情報などが発信されている▼そうした折、コロナウイルス予防は「手洗い×睡眠・食事×運動」というチラシが、SWC首長研究会からメール配信されてきた。内容は、筑波大学の久野研究室がまとめた新型コロナウイルス感染に対する身近な予防の情報である▼それによれば、免疫力は食事(腸内環境を整える)と十分な睡眠、体温を上げる運動(ウォーキングと筋トレ)で維持・向上できるという▼人込みを避けての散歩や自宅での筋トレなど運動のポイント、流水と石鹸でウイルスを流すなど手洗いのポイント、発酵食品や食物繊維摂取など食事のポイントについて解説している▼そして、体内の防衛機構として働くナチュラルキラー細胞が「笑い」によって増えることから、運動や食事などの際にも、笑うことが何より大切だとして推奨している▼テレビや新聞、ネットでは、毎日感染拡大のニュースがあふれ、不安や恐怖にかられて暗い気持ちになりがちである▼しかし、心配ばかりでも仕方ない。自ら立ち向かう防衛も必要である。今回の危機を心身ともに健康で乗り切るために、読者の皆さまにもこうした予防策をぜひお勧めしたい▼この久野譜也教授の「運動でコロナ予防」は、ユーチューブでもビデオシリーズとして紹介されているので、それをご覧になるのもいい。

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