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コラム・素領域

2021年5月14日号

素領域

総務省が公表した2020年度「青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査」では、青少年がネットを安全に安心して活用する能力向上について、家庭や学校での教育が大事だという結果が出ている▼総務省では、その活用能力を可視化したテストを、ILAS(青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標)として開発。12年度から毎年、高校1年生を対象に青少年のネットリテラシーを測るテストとして、インターネットなどの利用状況アンケートと併せて実施している▼具体的には青少年に必要なリスク対処能力について、ネット上の違法・有害コンテンツに適切に対処できる能力、ネット上で適切にコミュニケーションできる能力、プライバシー保護や適切なセキュリティ対策ができる能力をテストしている▼その20年度の利用実態とILAS結果(クロス集計)では、スマホの利用時間が長いほどテストの正答率が低下する傾向にあることや、家庭での利用ルールがある高校生の方が、ルールがない高校生より正答率が高いことがわかった▼ネット利用の危険性について学校の授業で教えてもらった高校生の方が、教えてもらっていない高校生よりも正答率が大きな差で高いこともわかった。やはり家庭や学校での教育が能力向上に大事だということだろう▼ネットをはじめ、スマホなどの利用については様々な問題が生じており、課題が指摘されている。最近ではスマホが脳に悪影響を及ぼすという指摘もある。本格的なデジタル時代を控えて、ネットやスマホなどの利用について真摯に見直す時が来ている。

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