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コラム・素領域

2021年5月28日号

素領域

今年の梅雨は例年になく早くに到来した。沖縄、奄美では5~7日、九州から東海までは20日前後平年より早かった。大阪管区気象台によれば、1951年に観測が開始されてから近畿地方では最も早い梅雨入りだという▼気象庁が20日に発表した1カ月予報では、気温は全国的に平年並みか高く、降水量は西日本では多め、東日本では平年並みか多め、日照時間は全国的に平年並みか少ないと予想している▼梅雨の時期は災害が起きやすい。2016年、17年には梅雨前線による大雨で西日本を中心に死者や全壊家屋が発生する大きな被害が出た。新型コロナウイルス感染症の流行下では、避難所でも感染拡大を防ぐ注意がいる。ハザードマップや避難所の確認をお願いしたい▼気温と湿度が高くなるに従い、熱中症のリスクも高くなる。総務省消防庁は、例年通り「夏期における熱中症による救急搬送人員の調査」を4月26日に開始した。まだ始まったばかりだが、これまでの全国の搬送人員数は週を追うごとに増加。最新の5月10日~16日では427人。昨年の6月~9月には約6万5千人で、112人が死亡している▼環境省はこのほど、ペットを自動車内に残すことによる熱中症の危険性について注意喚起するチラシを作製した。日本気象協会が過去に行った調査では愛犬の4分の1に熱中症経験があるそうだ。人同様ペットも5月くらいから注意が必要だという。用心してほしい。

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