今年の立春は2月4日。寒い日はまだ続くが暦の上では春の始まりを意味し、関東でも既に梅(白梅)が咲き始めている。気象庁によれば今年関東で最初に咲いたのは銚子(千葉県)の梅で昨年より6日遅い開花だった。とはいえ毎年最も早く咲く那覇(沖縄県)では12月30日に開花していて、前年より1日、平年より14日早かった▼春は花粉症のシーズンの到来でもある。日本気象協会によれば関東・甲信では少ないながらも既にスギ花粉の飛散が開始。筆者のセンサーも少し前からそう訴えている。花粉症と新型コロナウイルス感染症の初期症状は、よく似ている。ただ花粉症では高熱になることはあまりないという。花粉症患者は目をこすったり鼻をかんだりと顔を触る頻度が高くなることから、より手指消毒を心がける必要がある▼国立感染症研究所は疫学調査に基づき、オミクロン株に感染したワクチン未接種者のウイルス排出期間について1月13日、ワクチン接種者と同様に診断10日以降に感染症ウイルスを排出している可能性は低いと報告した。ワクチン未接種者の症例が11例と少ないものの、ウイルスRNA検出症例は診断から0-3日目に最も高くなり以降減少していくという。1月27日にはオミクロン株に感染した無症状者のウイルス排出についてワクチン接種の有無(各10例を比較)にかかわらず、診断8日目以降ウイルス分離可能な症例はなかったと報告した。同6日目以降から減少し始めたという▼引き続きマスクや手洗いなど基本的な感染予防対策に努めたい。
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