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コラム・素領域

2018年2月23日号

素領域

今年6月頃に宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ2」が小型惑星「リュウグウ」に到着する▼約1年半ほど滞在し、観測を進め、着陸できそうな場所を探り、砂の採取にチャレンジする。リュウグウは、有機物や含水鉱物をより多く含み、太陽系の起源・進化、生命の原材料物質の解明が期待される原始的な天体。2020年末頃に、成果を抱いて地球に凱旋する予定だ▼ところで、今年はこうした宇宙のロマンを満喫できるイベントが多くあるそうだ。1月31日に起きた皆既月食は多くの方が楽しまれたことだろう。その皆既月食が7月28日の夜明けにも起こる。天候に恵まれれば皆既中の月が輝く珍しい「パール富士」が見られるかもしれない▼また7月31日には15年ぶりに火星が大接近する。7月から8月いっぱいは大きく見えるだけに、望遠鏡があれば、かつて運河ではないかと言われた黒っぽい模様が観測できる▼さらには、好条件で見られる流星群の当たり年でもある。時系列的にいうと、4月23日にこと座流星群が極大となる。1時間に10個程度、夜半に月が沈むと見やすい。8月13日にはペルセウス座流星群が極大となり、しかも月明かりがなく条件は最良で、1時間に40個程度は見られる。最後が年末におなじみのふたご座流星群。12月14日に極大となり、1時間に40個程度、月が沈む夜半が見やすい▼天文ファンでなくても、宇宙のロマンを楽しめそうだ。

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