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コラム・素領域

2018年1月12日号

素領域

今年度補正予算に盛り込まれた内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)では、従来の「自動運転」や「革新的燃焼技術」など、産学官による技術開発だけでなく、同時に大学改革を進めるという▼近年の科学やイノベーションを通じた大学改革の成功例としては、WPI(世界トップレベル研究拠点プログラム)やCOI(センター・オブ・イノベーションプログラム)がある。WPIはサイエンスを軸に研究拠点を運営し、その運営手法(外国人研究者のサポート体制や異分野交流の仕組みなど)を当該大学全体に広げようというものであり、COIは産学連携によるイノベーション創出を従来の大学の枠を超えて行うことで、社会的課題の解決に大学が大きく貢献できることを示すものである▼日本の大学(特に国立大学)は、社会ニーズに応え、投資に見合うリターンを生み出し、研究・教育・社会貢献を担う知識産業へと脱皮する必要がある。そのために必須な経営力強化を実現するため、文科省と内閣府が共同事務局となり、ハンズオンの改革支援を実施する。CSTIのこのプランの実現手法の一つがSIPであるため、COIに近いものを想定しているのであろう▼ただし、大学という組織は多様性を持っており、産学連携では一部の構成員しか参加しないため、全学システムを変えるのは難しい。各大学によって異なる多様性と目的志向とのバランスの最適解をどのように見いだし、支援するのか。今後の総合科学技術・イノベーション会議の取り組みが注目される。

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