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コラム・素領域

2019年1月25日号

素領域

自動運転への期待が高まっているが、自動運転車には、道路交通法で定める交通法規に従った運転をするようにシステムが構築されるのだろうか。そうなるなら、大いに期待できることになる▼危険で乱暴な運転などがなくなり、交通事故が減って国民の安全な暮らしにつながるからだ。定められたスピードを超えて運転するのは法規違反だ▼また、日常でたびたび見かける黄色信号で通過する前のクルマの後ろに付いて、赤信号になることが十分予測されるのに平気で交差点に進入するのも法規違反だろう。しかし、交通法規に従うようにした自動運転システムにするなら、こうした違反行為をしないようにすることができ、大切な命を守る事故防止に大いに役立つことになる▼ただし、逆にそうしたクルマなら購入したくないというドライバーもいるだろうし、それで自動運転車が普及しないというようなことになれば、この革新的な技術も期待が小さくなくなってしまう▼とはいえ、自動運転を実現させるためには避けて通れないことであり、そうした議論を今からもっとした方がいいのではないか。どこまで法規に従うようにシステム構築が要求されるのかということは重要で、制度的な整備も必要になる▼自動運転規格ということになるのかわからないが、国内規格だけでなくグローバルな規格も必要になるはずだ。また、それに対応した道路交通法など法規の整備も必要である▼自動運転は世界中で注目され、開発競争が加速している。しかし、技術の可能性を実証するだけでなく、社会的な実装方法についても検討を進め、その可能性を実証していくべきである▼広く議論をして社会的理解を得ることが、普及には欠かせないと思う。

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