科学技術の進歩に寄与し
豊かな社会発展に貢献する
唯一の専門紙です。
毎週金曜日発行

TOP > コラム・素領域一覧 > 2019年11月15日号

コラム・素領域

2019年11月15日号

素領域

日本のイノベーションを加速させるため、高いポテンシャルを持つ中核機関が連携して人材、施設、知的財産などの総合的な研究開発能力を結集。知の創出から産業化までを一貫して支援し、次代を担う人材の育成に努めているオープンイノベーション拠点、それが「TIA」である▼発足は2009年。産総研、NIMS、筑波大学、KEKが中核機関となり、ナノテク大拠点を目指した「つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA-nano)」として出発した▼第1期(10~14年度)の活動を経て、第2期(15~19年度)では、運営体制の大幅な刷新、オープンイノベーション推進の場となるプラットフォームの強化、連携拡大などをはかった▼従来のナノに加えて、バイオ、医療、計算科学、IoTなどの研究領域へも活動の幅を広げ、オープンイノベーション拠点を目指す「TIA」へ名称変更した▼さらに、中核機関として東京大学が16年から加わり連携体制強化をはかった。同年には、中核機関が連携してイノベーションの芽となる研究シーズを育て、そのニーズを探ってマッチングをはかり、大型研究開発プロジェクトや事業化へ発展させる役割を担う、TIA連携プログラム探索推進事業「かけはし」も開始した。中核機関が組織の枠を超えた連携で多くの調査研究課題に取り組んでおり、活動は盛んである▼今年10周年のTIAでは、これまでに7色クロレラ、ナノブリッジ、光I/Oコア、CNTをはじめ、材料、バイオ、ナノエレ、グリーンなどで優れた研究成果を世に送り出してきた。しかし、産業界からの関心がもう一つ足りない▼日本の産業界はもっとTIAにアクセスして連携を深めるべきだ。TIAも、その活動をより広く世にPRする必要がある。

  • facebook
  • twitter
  • Google +
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • Mail
THE SCIENCE NEWS
  • facebook
  • twitter
  • Google +
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • 購読申込
  • メール