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コラム・素領域

2020年11月6日号

素領域

15世紀から17世紀にかけて、いわゆる大航海時代にポルトガルやスペイン、英国を中心としたヨーロッパ人によってアフリカ、アジア、アメリカ大陸への大規模な航海が行われた。この航海を根底で支えた学問が地理学と統計学で、この知識があったからこそ壮大な企てが実現したといわれている。当たり前のことだが、教育が大切であるゆえんだ▼このほど2024年度以降に行われる大学入学共通テストの出題について、現在の6教科30科目を7教科21科目に見直す素案を大学入試センターがまとめた▼22年度から適用される高校の新しい学習指導要領では、新たな教科として「情報Ⅰ」のほかに、日本と世界の近現代史を学ぶ「歴史総合」や、自然環境や防災を学ぶ「地理総合」等が必修となる。最終案は、大学や高校の教育現場の意見を反映させたうえで今年度内に公表される▼教育内容の改訂にあたっては、これまで首をかしげたくなるようなことが見受けられた。例えば、世界史を教える中で日本史は教えられるとして「日本史」が選択科目になった。これには「自国の歴史をきちんと教えないのは問題」とする声があがり、すぐに必修科目に戻された。また、地理を専門に教える教師がいない高校があったりもした▼科学技術の進展に伴い、現在の教育内容は、筆者が学んでいた50年ほど前とはかなり変わってきている。安倍政権時代に閣議決定した「未来投資戦略2018」で、教育内容についても検討が行われている。学習指導要領に沿って教えることは当然だが、教育は未来への投資ともいわれる。どうあるべきなのか大いに議論してもらいたい。

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