「ブックサンタ」をご存じですか？　書店等に「あなたが選んだ本を、サンタクロースが全国の子供たちに届けます」というポスターが貼られているのを見たことがある方もいるかもしれない▼「ブックサンタ」はＮＰＯ法人チャリティーサンタが進める、全国の困窮家庭や児童福祉施設等の子供たちに本を贈ることを目的とした社会貢献プロジェクトで、２０１７年に書店と連携して開始された。提携書店で贈りたい本を買ってその書店に預けると、全国数百のＮＰＯを通じて子供たちへ本のプレゼントが届けられる。寄付ができる期間は秋分の日～クリスマス・イブと限られているが、毎年実施されている▼提携書店はオンライン書店もある。本を選べない場合は、おまかせで本を選んでもらうことや、運営費を寄付することもできる。（一財）日本児童養護施設財団が行っている「あしながサンタ」という取り組みもある▼全国の児童保護施設に入所している子供へのプレゼントに対する支援を行っている。通常、児童保護施設が割りあてているクリスマスプレゼントの予算平均は３千円だが、現実的に子供が望むプレゼントを購入できる目安は約５千円で、寄付によりこの差額分をまかなうことを目的としている。一般家庭がクリスマスプレゼントにあてる予算は１人あたり約８千円だという。今年度分は締め切っているが、寄付は通年で受け付けている▼全国には児童養護施設が６１２施設あり、約２万７千人の子供が入所している。あなたも誰かのサンタになってみませんか？