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コラム・素領域

2024年7月19日号

素領域

インターネットをはじめ、各種の情報通信メディアの利用状況を、総務省情報通信政策研究所が調査して毎年報告している▼今年も6月に「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の報告書を公表し、10代から60代までの人の利用状況を明らかにした▼それによると、メディア利用の平均時間は、平日がテレビ135・0分(録画視聴除く)、インターネット194・2分となり、いまやインターネットはテレビを凌ぐ情報メディアに発展した▼年代別だと20代が275・8分で最も多く、10代が257・8分と続き、若い世代の人たちが積極的に使っている▼利用内容を見ると、平日・休日ともに動画投稿・共有サービスを見る時間が最も長い。次いで、平日ではメールを読む・書くが、また休日はソーシャルメディアを見る・書くが長い▼こうしたインターネット利用拡大の背景にはスマートフォンの急速な進歩がある。3Gから4G、そして5Gへと発展し、高速・大容量化が進み、無線でブロードバンドが使えるようになった▼メールやSNSの利用だけでなく、高品質な動画の視聴や高精細カメラによる撮影、その画像の発信なども容易にできるようになった▼ところが、このように有用な情報通信ツールに発展したスマートフォンの世界市場、日本市場では、現在アップル社をはじめとした海外勢がシェアの上位を占めている▼これだけ国内でも普及しているのに残念である。そこで、日本は次の5G・6Gで巻き返しをはかろうと、国を挙げたBeyond5G推進戦略に注力している▼この競争で日本が盛り返すには、前述のようにネット利用に積極的な若い世代の人たちの力を活かす必要があるのではないか。

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