今年の科学技術週間は4月15日から21日。科学技術について広く一般の人に理解と関心を深めてもらい、日本の科学技術の振興を図る目的で昭和35年に制定された。毎年4月18日の「発明の日」を含む月曜から日曜の1週間とされ、全国各地の科学館や博物館、大学、試験研究所などで各種イベントが開催されている▼「発明の日」は現在の特許法の前身である「専売特許条例」が公布され、明治18年のこの日に日本の特許制度が始まったのを記念して制定された▼文部科学省が科学技術週間にあわせて制作する今年度の「一家に1枚」は、理化学研究所が企画した「世界とつながる”数理”」が採択された。文科省Webサイトからダウンロード可能で、紙のポスターも科学館や博物館などで配布される。企画・監修は理化学研究所数理創造プログラム(iTHEMS)のチームが行った。「数学を道具として使うこと」で世界のものごとを理解したり答えを出したりする「数理」をテーマに、身近な生活の中で使われる様々な事例がわかりやすく紹介されている。内容を掘り下げた特設サイトも開設が予定されている▼科学技術週間に各地で開催されるイベントは、一覧が文科省のWebサイトに掲載されている。外出が難しければオンラインイベントもある。筑波研究学園都市では大学や研究機関の一般公開がこの時期にあわせて予定され、予約不要で見学できるところも多い。ただ各研究機関はそこそこ離れている。見学をはしごしたい場合はツアーバスの利用なども検討してみては。感染症対策もお忘れなく。
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