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コラム・素領域

2018年12月14日号

素領域

師走も半ばでいろいろと気忙しい頃である。すでに自宅の片付けや大掃除に取り組み、あとは温泉にでも入ってのんびり過ごそうかと思いをめぐらしている人もいるだろう▼ところで、浴槽入浴回数が多いと認知症を防ぐことができ、要介護状態になりにくくなるということが最近の研究で明らかになった。千葉大学などの研究チームが65歳以上の男女約1万4千人を対象に行った調査である。浴槽入浴の頻度を、週0~2回、3~6回、7回以上の3タイプに分類し、夏季と冬季に分けて身体機能の障害リスクについて比較した▼その結果、夏季に週7回以上入浴した人は0~2回の人よりも要介護認定のリスクが約28%、冬季でも約29%と有意に減ったのである。身体をきれいにするだけならばシャワーでも済むが、入浴には、全身をあたたかくつつみ、リラックス効果を生み出すメリットがある。その際、副交感神経が活発化し、リラックスできると記憶力が維持でき認知症が防げるというのである▼もっとも毎日お風呂に入ることができる人は、そもそも健康状態がよいともいえるだけに、入浴と要介護認定の因果関係には議論の余地はあるのだが、日本人が長生きな原因は頻繁な入浴にあるのではないかとの専門家の指摘もある。ただ、冬の入浴は、ヒートショックを起こしやすく要注意だ。いきなり寒い浴室に入ると血圧が急変し、心筋梗塞や脳梗塞で倒れる危険性が増す▼そこは、暖房を入れるなどして工夫することで、入浴を楽しみたいものだ。それが健康につながるのだから。

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