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コラム・素領域

2018年12月21日号

素領域

来春は、30年の時を経て「平成」の元号が改められ、新しい時代へと移ることになる。ふり返ると、途中で21世紀に突入した平成は激動の時代であり、社会が急速に大きく変わった▼その変化の大きな要因の1つは、やはりインターネットやモバイル通信などのICTの革新だろう。元年の前年、1988年に、日本ではNTTが世界に先駆けてISDNサービスを開始した▼従来のアナログ電話ではなく、デジタル技術による音声、画像、データ通信を統合した画期的サービスとして注目された。しかし、1993年に米国で始まったインターネット商用サービスが、その後急速に世界へ普及し、情報通信市場を席巻していった▼ICTの革新にも一層拍車がかかり、FTTHによる光ブロードバンド、携帯電話の小型化・デジタル化・高速化が進み、今日のモバイル通信時代へと突っ走っていった▼端末側も、パソコンのOSのMSウィンドウズなどが登場し、デスクトップからモバイルへ、さらに携帯コンピューターともいえるスマートフォンへと、急速な進歩、発展を遂げた▼気がつけば今では、大勢の人たちが職場や家庭で、当たり前のようにインターネットを利用し、街中いたるところでスマートフォンに夢中になっている▼さらに、次の時代の登場を待つAIやIoT、自動運転などの技術が待ち構えている。予想以上に、人々の日常生活を急速に大きく変えてきたICTの革新。次に来る新元号の時代にも、予想以上に急速で大きな社会変化をもたらすのだろうか。

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