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コラム・素領域

2017年3月3日号

素領域

「暦の上だけではなく本当の春も間近」。3月となると暖かい季節の足音が身近に感ぜられ、何となくウキウキした気分になる▼ただ「冗談じゃない。これからが憂鬱な時期なのだ」と気分が落ち込んでしまう人が、最近のデータによると日本人の4人に1人の割合でいるという。花粉症に悩む人のことだ。そもそも花粉症とは、その名の通り植物の花粉が原因で起こるアレルギー疾患のこと。アレルゲン(抗原)である花粉が目や鼻から入ると、リンパ球が抗原を異物と認識して抗体をつくる▼そこで抗体が肥満細胞にくっつき、再び抗原が入ってくると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質を出し、それがくしゃみ、鼻水、かゆみなどのアレルギー症状を起こす。花粉の代表格なのがスギで、2月から6月くらいにかけ猛威をふるう。ヒノキ科も時期が重なる。イネ科となると4月から9月の秋、ブタクサ(キク科)は8月から10月だ。北海道にはブタクサによる被害はないものの、ほぼ日本全国で注意しなければならない▼被害を最小限にするには、外出を控えることなのだが、実際はそうもいかない。第一室内にいてもかかってしまう。アレルギー症状は、体調が崩れた時ほど悪化しやすいだけに専門家も「十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動と日頃の健康管理も結構大切です」と指摘する▼花粉症を和らげるには、事前に飛散情報をチェックし、症状が出ても出なくとも早めに医師や薬剤師に受診し、自己防衛するしか手はなさそうだ。

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