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コラム・素領域

2019年7月12日号

素領域

「笑う門には福来る」とはよく言ったものである。笑いが心や体の健康によいことは医学的にも実証されつつある▼つい最近、山形大学医学部の研究チームが発表した調査研究でもそれが裏付けられた。県内7つの市に在住する40歳以上の男女約1万7千人を対象に、8年間にわたり追跡調査を行った。その結果、普段ほとんど笑わない人は、週1回以上よく笑う人に比べて死亡率が約2倍も高く、しかも心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクも高かったというのだ▼笑いがリンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化し、免疫力をアップさせる。その仕組みは、笑うと免疫の制御機能をつかさどっている間脳にその興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産される。この神経ぺプチドが血液やリンパ液を通じて体内に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化する▼そのNK細胞が、ガン細胞やウイルスに次々と攻撃を仕掛けるため、体の免疫力が高まるというわけである。健康な人でも1日に5000個程度のガン細胞が生まれるといわれている。また、外界から様々なウイルスや細菌が体内に入ってきている。常に体を正常に保つための役割を果たしているのがNK細胞で、笑いがそれを後押しする▼逆に悲しみやストレスなどのマイナス要因があると、NK細胞の力がそがれ、免疫力がダウンしてしまう。専門家も「病気をすれば気分が滅入り落ち込むことが多い。悪者は弱みにつけ込んでくるのが常套なだけに、面白いことがなくとも常に笑顔を心がけることが大切」と語る▼作り笑いでもOKなのだという。常に表情は笑顔で免疫力アップを。

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