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コラム・素領域

2020年2月14日号

素領域

中国の武漢市が発生源とされる新型コロナウイルス感染の勢いが一向に止まらない。11日時点で中国本土での感染者は4万2000人を超え、死者数は1000人以上となった。日本もそうだが、欧米、アジアなど世界各地でも感染者が確認されている▼一方で、地球温暖化が原因と考えられる海面上昇、超大型台風や豪雨、猛暑などの異常気象、山岳地域や北極地域の氷河の融解などにより、近年、世界中で洪水や土砂崩れ、干ばつ、森林火災などの自然災害が多発している▼国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)でも、地球温暖化や感染症に対する対策は重要な目標であるが、そうした国内外の災害発生をニュースなどで知るたびに、地球温暖化対策は全く進んでいないなと思うことが多くなった▼そうした中、今度はこの新型コロナウイルス感染の騒ぎである。毎年、この時期になるとインフルエンザの流行が心配になるが、今年は予想外の感染症騒動となっている。そこで改めて思うことは、地球温暖化も感染症もグローバルな問題であり、決して一国や一地域などの問題ではないということである▼経済活動をはじめ、社会活動や日常の生活のすべてが、いまやグローバルにつながっている時代となった。グローバル化は経済効果などの利益をもたらす半面、気候変動や様々な病気を誘発する不利益も伴う▼地球温暖化や感染症については、近年、そのリスクが高まるばかりだ。にもかかわらず世界はいま、自国主義に傾きはじめている。自国の経済ばかり優先し、軍事力を強化して、それを守ることに力を注いでいる▼そうではなく、こうした問題に世界中が協力し、最先端の科学技術などを駆使した対策を早急に進めるべきである。地球温暖化や感染症の問題に国境はなく、待ったもない。国際協力の重要性は従来に増して高まっている。

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