今年２月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は世界に衝撃を与え、先行きの見えない状況が続いている。国内外への避難民は１千万人を超えたという。その中で日本ユニセフ協会や日本赤十字社、国連ＵＮＨＣＲ協会、在日ウクライナ大使館、国際ＮＧＯだけでなく、各自治体なども寄付を呼びかけ支援の輪が広がっている▼国内の大学でも複数の大学が学生等の受け入れを表明した。日本経済大学はウクライナの避難民学生の受け入れを既に開始し、国際基督教大学は日本国際基督教大学財団と共同で大学生の受け入れを表明した。沖縄科学技術大学院大学（ＯＩＳＴ）とＯＩＳＴ財団は科学者や学生の受け入れを決定し、基金を設立している。また長崎大学はこれまでロシアのウクライナ侵攻に対し２度にわたり抗議声明を発表してきたが、大学院生と学部生の受け入れを決定した。抗議声明はＷｅｂサイトで読むことができる。そのほか多くの大学が人道支援募金を開始している。嫌なことだが詐欺も横行しているようなので注意してほしい▼政府は柔軟な受け入れを表明、各都道府県も相談窓口を設けて対応している。首都キエフ市と姉妹都市の京都市はウクライナからの避難民受け入れを表明し、支援のネットワーク組織を立ち上げた。京都市とキエフ市の姉妹都市提携は１９７１年から続いているという▼新型コロナ感染者は減少しているが油断はできず、先日は東北で大きな地震があった。他人事と捉えずできることを探していきたい。