2025.04.18 研究・成果
左が台湾の海底から発見されていた澎湖人の下顎骨化石「澎湖1号」のレプリカ。原始的な北京原人(右)より顎が厚いことがわかる。
総合研究大学院大学の蔦谷匠助教と澤藤りかい特別研究員(現在は九州大学講師)、東京大学総合研究博物館の海部陽介教授と同大学大学院理学系研究科の太田博樹教授の研究グループは、台湾國立自然科學博物館、コペンハーゲン大学(デンマーク)と共同で、台湾最古の人類化石が旧人「デニソワ人」に由来することを明らかにしたと発表した。古代タンパク質配列を調べることでわかった。化石が男性で、同時に「デニソワ人」の顎が厚く頑丈で臼歯骨も長いなど他の旧人とは異なる形体的特徴があることも判明した。人類史研究の発展に貢献する成果で国際学術誌「Science」4月11日号に掲載された。
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