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2025.07.11 研究・成果

脳回路に基づき鬱病を客観診断 AI利用の医療機器 厚労省承認

川人光男氏              酒井雄希氏

 

精神神経疾患は脳回路の障害と考えられているが、診断は症状のみに基づいて判断され、現在でも診断基準のうち一定の信頼性を持つのは4%しかないと言われている。客観的診断の確立と、脳回路に基づく診断の再構成は精神医療の長年の目標だ。XNef(京都府相楽郡)、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府相楽郡)、広島大学大学院医系科学研究科精神神経医科学は、fMRIのデータに基づいて、鬱病の診断を補助するプログラム医療機器を共同で開発し、厚生労働省から承認を得た。ATR脳情報通信総合研究所の川人光男所長(XNef代表取締役CEO)は「脳科学研究戦略推進プログラムから現在の脳神経科学統合プログラムまで、『社会に貢献する脳科学』を謳い文句にプロジェクトを進めてきましたが、ようやくPMDAの承認を得る段階まできました。臨床的エビデンスをさらに積み重ね、鬱病の層別化医療、さらには別の精神神経疾患への適用を進めていきます」と話す。

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