2025.07.11 研究・成果
麻布大学獣医学部・動物応用科学科・伴侶動物学研究室の今野晃嗣講師、兵庫県豊岡市の水族館「城崎マリンワールド」の佐々木雅大氏、木下日波乃氏の共同研究グループは、「ハマ」と名づけられた飼育下のトドが異種であるヒトの動作を「模倣」する能力をもつことを世界で初めて明らかにした。
人間の子供は、誰かの真似をしながら多くのことを学ぶ(社会的学習)。そうした社会学習のなかでも、同種ではないヒトの動作そのものを模倣する能力の獲得はヒト以外の動物では難しいことが示唆されている。最近、「Do As I Do(まねして)トレーニング」という教育手法が開発され、この手法を用いると、イヌやネコといった伴侶動物やシャチやベルーガなど飼育下の鯨類でも、一部の個体では他個体の動作を模倣できるようになることがわかっている。
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