2025.08.22 研究・成果
都英次郎教授
北陸先端科学技術大学院大学物質化学フロンティア研究領域の都英次郎教授の研究グループは、第一三共、筑波大学生命環境系の高谷直樹教授らとの共同研究によって、2種類の細菌がまるで“阿吽(あうん)の呼吸”のように精緻に連携しながら、がん細胞を選択的に攻撃する新しい細菌療法「AUN(阿吽)」の開発に成功した。免疫不全マウスに移植したヒトがん(サルコーマ、転移性肺がん、抗がん剤体制TNBC等)で100%の有効性と120日間の100%生存、さらには安全性も確認されたことから、都教授は「2028年までに米国でスタートアップを創業し、6年以内にフェーズ1試験を開始したい」と話す。
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