2025.08.22 研究・成果
会見に臨んだ信州大学医学部附属病院の奥山隆平教授(右)と東京大学医科学研究所附属先端医療研究センター先端がん治療分野の藤堂具紀教授
東京大学医科学研究所附属先端医療研究センター先端がん治療分野の藤堂具紀教授と信州大学医学部附属病院の奥山隆平教授は共同で、第3世代がん治療用ヘルペスウイルス「T-hIL12」の医師主導治験(第Ⅱ相)の中間解析で高い治療効果と安全性を確認したと7月31日発表した。切除不能もしくは進行した未治療の悪性黒色腫患者を対象に9例中7例(77.8%)で奏功し、特有の有害事象もなかった。全18例まで今後も治験を進める。同疾患だけでなく幅広い固形がんへの有効性が見込まれ、新たながん治療の選択肢として実用化が期待される。
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