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2018.10.19 研究・成果 大学等

アルツハイマー病に新規病態 医科歯科大が遺伝子治療法発見

会見に臨んだ(左から)田中ひかりさん、岡澤均教授、藤田慶太助教

 

東京医科歯科大学難治疾患研究所の岡澤均教授と藤田慶太助教、田中ひかりさん(博士課程大学院生)らの研究グループは、アルツハイマー病のモデルマウスを用いて、アルツハイマー病の超早期にSRRM2タンパク質のリン酸化が起こることを明らかにし、この標的遺伝子への遺伝子治療が認知症状を回復できる可能性があると発表した。標的のひとつである発達障害原因遺伝子PQBP1のつくるタンパク質「PQBP1」は、シナプス関連分子の発現量の大幅な変動を引き起こし、この遺伝子治療によって認知障害が回復することをマウスで確かめた。認知症状が出る前に早期に治療できる可能性があり、実用化が期待される。成果は国際科学誌「Molecular Psychiatry」オンライン版10月3日号で発表された。

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