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2025.12.12 研究・成果

ALSは細胞間ネットワークの病気 阪大が原因に迫る

長野清一特任教授

 

大阪大学大学院医学系研究科の竹内恵里子招へい教員、博士課程の安水良明さん(研究当時、現・米イエール大学アソシエートリサーチサイエンティスト)、望月秀樹招へい教授(国立病院機構大阪刀根山医療センター病院長)、大阪大学大学院連合小児発達学研究科の村山繁雄特任教授、長野清一特任教授らの研究グループは、世界で初めて、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の脳と脊髄を細胞ひとつひとつのレベルで同時解析することで、脊髄の運動神経で「神経が過剰に興奮する」状態を示す遺伝子発現変化を発見した。
脳、脊髄の運動神経のまひにより全身の筋力低下を起こすALSは治療が難しく、現在も病気の進行を止める確実な方法はない。これまでの研究で、ALS患者の多くでタンパク質TDP-43が神経の中で異常なかたまりを作ることが分かっていたが、「なぜ運動神経が壊れやすいのか」「神経以外の細胞はどのように関わっているのか」はよく分かっていなかった。

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