2020.04.10 その他
数学は、自然科学の共通言語であり、あらゆる学問のベースである。その基盤が揺らいでいるという報告書「忘れられた科学-数学」から十数年、政府としても強化してきた数学研究の状況はどうなっているのか。科学技術・学術政策研究所は報告書「数学研究に関する国際比較-『忘れられた科学』から」をまとめ、日本の数学論文数は以前よりも多くなっているにも関わらず、国際的な順位は低下していることを明らかにした。
数学の論文数を、2005~07年平均と16~18年平均で比較すると、日本の論文数は32%増加しているが、世界平均は51%増加しており、その結果、世界順位は6位から9位に低下した。論文数シェアで見ると、トップから中国、米国、インドとなっており、日本はロシアの次だ。
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