東大大学院理学系研究科の大越慎一教授とパナソニックの中村嘉孝氏、東工大の東正樹教授、神奈川県立産業技術総合研究所の酒井雄樹氏らの共同研究グループは、38度Cから67度Cまでの熱水の熱エネルギーを、永続的に蓄えることができる長期蓄熱セラミックスを発見し、その開発に成功した。この新物質はスカンジウム置換型ラムダ5酸化3チタンという物質で、熱水などの100度C以下の熱エネルギーを蓄え、圧力をかけることで再びその蓄熱エネルギーを取り出すことができる。火力発電所や原子力発電所などで排出される熱水の熱エネルギーや、工場、自動車からの廃熱など、それらを再利用する新素材として注目される。同成果は日本時間の7月2日にScience Advancesオンライン版で公開された。
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