2020.09.18 研究・成果
農研機構九州沖縄農業研究センター水田作研究領域水田栽培グループの中野洋グループ長らは、温暖化条件下で1回目のイネの収穫時期や刈り取る高さを調節する「水稲再二期作」で、平均収量の約1・5倍の収量が得られることを明らかにしたと9月8日発表した。国内で栽培されているイネが多年生の性質を持ち、九州地域では生育可能期間が長いことや多収性のイネ品種の利用により、収量の飛躍的な増加が可能なことを試験圃場で確かめた。地球温暖化に対する適応策や業務用米の低コスト化につながると期待される。
世界人口は増加を続け、その半数は米を主食とするためこの増産が課題になっている。国内でも加工用米や業務用米では多収および低コスト化を目指した品種改良や栽培法の開発が進められ優良事例で10㌃あたり800㌔㌘を記録している。
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