２０２１年度予算概算要求における、政府全体の科学技術関係予算額は約４兆６４５８億円（推計）と、対前年度約２８００億円増となった（集計途中であるため今後増額すると考えられる）。また、予算編成過程で内閣府と文部科学省が共同で事項要求している数兆円規模の基金が認められれば、過去に例を見ない規模の科学技術予算が実現することになる。第６期科学技術・イノベーション基本計画の初年度予算として、基金も含めどこまで予算を確保できるかが今後の焦点だ。
新型コロナウイルス感染症の影響で提出期限が１カ月延長された今回の概算要求では、シーリング（概算要求基準）は基本的には対前年度同額だが、新型コロナ対策など緊急に対応しなければならないものについては、別途要求できるほか、年末までの予算編成までに必要額や制度設計を行う事項要求も認められている。