2021.01.22 研究・成果
農研機構農業情報研究センターの松下景上級研究員らの研究グループは、同機構でイネ育種を行っている6研究センターの過去22年間に育成した668品種・系統の形質データとゲノムデータをデータベース化し、これを用いてゲノム情報からイネ形質を予測する「ゲノム選抜AI」を構築することに成功したと発表した。DNAマーカー選抜では困難だった多数の遺伝子が複雑に関わる収量や玄米品質などの重要形質を、ゲノムデータをもとに高い精度で予測できることを確かめた。苗の段階で優良な形質をもった系統を選抜できるという。イネの品種改良の加速化・効率化が期待される。
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