2021.02.12 研究・成果
プラスチックごみによる海洋汚染が世界中で進む中、特にマイクロプラスチックが海洋生物に与える影響が懸念されている。魚類は、マイクロプラスチックを海水中から直接取り込むだけでなく、餌を食べることで間接的に取り込むが、2つの経路の相対的な重要性は不明だった。北海道大学大学院環境科学院修士課程の長谷川貴章さんと北方生物圏フィールド科学センターの仲岡雅裕教授は、魚類が海水中から取り込むマイクロプラスチックの量について、水中から直接摂取するよりも、餌生物を介して摂取する方がはるかに多いことを明らかにした。
研究グループは、北海道東部の厚岸湖で採取したイサザアミ類(アミ)とシモフリカジカ(カジカ)を用いて、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所で飼育実験を行った。
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