2021.06.04 研究・成果
信州大学学術研究院(農学系)の入枝泰樹助教と京都大学大学院農学研究科の高野義孝教授は、植物の表皮細胞に存在する小さな葉緑体(表皮葉緑体)が、病原糸状菌に対する防御応答に関与することを発見したと5月20日発表した。シロイヌナズナの表皮葉緑体が病原糸状菌に応答して表層に移動していく現象を発見。機能を調べることで、表皮葉緑体が病原糸状菌の侵入を防ぐ免疫に関わる機能を担っていることを明らかにした。同機能を増強・制御することで、病害を軽減できる可能性がある。作物などの生産性向上につながる成果と期待される。
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