科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、日本と主要国の科学技術活動を、客観的・定量的データで把握する科学技術指標2021と、論文数に関するデータを分析した科学研究のベンチマーキング2021を公表した。注目度の高いトップ10%補正論文数では、日本はインドに抜かれて10位にまで後退、一方で中国が米国を抜いて世界第1位となった。伊神正貫科学技術予測・政策基盤調査研究センター長は「世界の主要国が政府研究開発投資を増やしている中、教員数の伸び悩み、研究時間割合の低下、博士課程在籍者数の停滞、原材料費の減少などによって、論文数はある程度維持しているものの、相対的な日本のシェアが低下した結果ではないか」という。
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