2021.10.15 研究・成果
腰痛は、特に50歳以降に有症率が増加し、要介護状態を発生させ健康寿命の短縮に大きく影響している症状の一つとして知られている。運動習慣が腰痛の発症予防に効果があると考えられているが、これまでジョギングやサイクリングなどの高強度の運動習慣しか、腰痛の発症の予防効果が認められておらず、適度なペースでのウォーキングやガーデニングなどの中強度の運動習慣が腰痛の発症を予防するのか分かっていなかった。
山形大学大学院医学系研究科の池田登顕講師らは、4年間追跡調査をした英国の大規模データを用いて、中強度の運動習慣だけでも、2年間継続すると、全く運動習慣のない場合と比べて、腰痛の発症リスクが41%低いことを明らかにした。中程度でも運動習慣を継続することが大切であることが示された。
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