2022.04.01 研究・成果
岡山大学学術研究院環境生命科学領域の赤木剛士研究教授らの研究グループは、産業技術総合研究所、エディンバラ大学、カリフォルニア大学と共同で、植物でオスとメスの存在比を決定するメカニズムを解明したと発表した。マメガキ(柿の野生種)を用いて、性染色体上に存在する遺伝子の発現を詳細に解析。X染色体上の遺伝子「HaMSter(Half Male Sterile)」がメチル化されることでX染色体の半分が働かなくなり、生まれてくるオス個体の半分が種子の段階で死ぬことがわかった。農作物の雌雄を自由に制御できる技術につながると期待される。成果は3月20~21日にオンライン開催された一般社団法人日本育種学会第141回講演会で発表された。
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