2022.12.02 その他
記者会見で研究開発マネージャーの第一期募集開始について発表するJSTの橋本和仁理事長
研究開発を社会実装に持っていくためには、優秀な研究者や技術者だけでなく、それが社会に役立つ技術だと見抜く目利き力と、多くの関係者とコミュニケーションを取り、全体をマネージメントしていくプロデューサー的存在が必要だ。科学技術振興機構(JST)は、こうした能力を持つ研究開発マネージャーを育成するため、新たな人材登用システムを開始した。最低年俸600万円で2年間(最長4年)は任期付き雇用だが、一定水準以上の結果を出せば定年雇用に切り替える。橋本和仁理事長は「最近は、基礎と実用化の距離が近いため、研究を常にイノベーションの視点から見つめるパートナーが必要だ。そういう目利きを研究開発マネージャーとして育て、JSTだけでなく大学や研究機関、産業界等で活躍してもらいたい」と話している。
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