2023.02.24 研究・成果
大阪公立大学大学院理学研究科の幸田正典特任教授らの研究グループは、魚類が自分の写真を自分だと認識できることを世界で初めて実証したと発表した。実験により「顔」で判断していることもわかった。魚類に「内面的自己意識」があることを示し、動物の認知研究を進展させる成果と期待される。成果は米国科学アカデミー紀要「PNAS」2月6日号に掲載された。
ヒトは鏡に映る自分を自分だと認識し、同時に顔写真でも自分を認識でき、これはヒトが自分の顔のイメージ(心象)を持っているからだと考えられている。ヒト以外では、チンパンジーなど猿人類、ゾウ、イルカ、カラスの仲間などが鏡に映る姿を自分だと認識できる(鏡像自己認知がある)動物であることが確認されている。
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