2023.08.04 研究・成果
京都大学大学院医学研究科の小川誠司教授
京都大学大学院医学研究科の小川誠司教授、戸井雅和教授、西村友美特定助教、同大白眉センターの垣内伸之特定准教授らを中心とする研究チームは、近年増加している乳がんについて、思春期前後に生じた最初の変異の獲得から数十年後の発症にいたるまでの全経過を、世界で初めて明らかにした。多くの乳がん患者で思春期にドライバー変異が入っていたが、中には5歳のときに大きな変異が入り、40代で発症した例もあった。小川教授は「40歳過ぎの女性は多くのドライバー変異を持っている。将来的には、変異に合わせた阻害剤などによって予防することもできるかもしれない」と話す。
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