2023.08.04 研究・成果
今井由美子プロジェクトリーダー
医薬基盤・健康・栄養研究所の今井由美子プロジェクトリーダーらは、12万症例の電子カルテデータを用いて、新型コロナの後遺症について大規模解析を実施し、年齢やワクチン接種率による発症傾向を解明した。頭痛、倦怠感、味覚・嗅覚障害といった後遺症は急性期からみられ、その約1割が長期化する一方、鬱や廃用症候群(活動低下に伴う様々な症状)は高齢者層で約2割から5割と高率に長期化し、60歳以上の高齢者では発症後に要介護度が上がる傾向があることがわかった。
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