2024.06.14 研究・成果
遠藤浩信主任研究員 小野麻衣子研究員
死後脳の解析から、パーキンソン病やレビー小体型認知症は、脳内でαシヌクレインが凝集することで発症し、病気が進行すると考えられているが、生体脳でどうなっているのかを見た人はいなかった。量子科学技術研究開発機構(QST)量子医科学研究所脳機能イメージング研究センターの遠藤浩信主任研究員と量子生命科学研究所の小野麻衣子研究員らは、パーキンソン病とレビー小体型認知症患者脳のαシヌクレイン沈着病変を世界で初めて可視化し、その沈着量が運動症状の重症度と関連することを明らかにした。病態解明や治療薬開発につながることが期待される。
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