2024.06.21 研究・成果
藤村卓准教授
従来の免疫チェックポイント阻害薬併用療法では効果のない難治性悪性黒色腫(メラノーマ)に対して、東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野の藤村卓准教授らの研究グループは新たな治療法の第Ⅱ相臨床治験を実施し、非常に少ない有害事例で25・9%(PPS)という高い奏効率を達成した。British Journal of Dermatology誌に掲載された。新たな治療法は、東北大学の宮田敏男教授らが開発したPAI-1阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬を併用するもの。研究グループは東北大学発スタートアップであるレナサイエンスと共同で、薬事承認と商業化を目指して、2025年に第Ⅲ相治験を実施するという。
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