2024.06.28 研究・成果
東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画に協力した一般住民15万人のうち、10万人分の全ゲノム解析を完了させ、シンポジウム「10万人の全ゲノム情報と個別化ヘルスケアの未来」を開催した。さらに完全長日本人参照ゲノム配列とミトコンドリアヘテロプラスミーパネルを公開した。高市早苗健康・医療戦略担当相は「現在、英国や米国などが一般住民の全ゲノム解析を進めている中で、今回の10万人分のゲノム解読の達成というのは、我が国におけるゲノム医療や創薬の推進に大きく寄与するもの。東北メディカル・メガバンク機構の皆様に改めて深く敬意を表します」と話す。山本雅之ToMMo機構長は「今回の10万人の全ゲノム解析は、国と製薬企業のコンソーシアムからの多大なご支援を得て成し遂げたもので、日本の個別化医療・予防の重要な基盤です。多くの方々に使っていただけるようさらなる充実を目指します」という。
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