2024.12.06 研究・成果
理研の谷内一郎チームリーダー(左)と山下基基礎科学特別研究員
近年、細胞内のタンパク質分解機構を利用して標的タンパク質を分解する技術が次々と開発されているが、ほとんどは培養細胞など生体外での応用にとどまっていた。理研生命医科学研究センターの谷内一郎チームリーダー、山下基基礎科学特別研究員、国立遺伝学研究所分子細胞工学研究室の鐘巻将人教授らの共同研究グループは、マウスの生体内で標的とするタンパク質を分解する新たな技術を開発した。研究対象のタンパク質を効率よく迅速に生体内から欠乏させる新しい生物学の実験手法として広く用いられることだけでなく、抗体医薬や分子標的薬など特定のタンパク質を標的とした薬剤の薬効を生体内で再現できることから創薬研究にも貢献することが期待される。
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