2024.12.13 研究・成果
ネコのおしっこは、くさいけれども、そのにおいが薄くなったら、腎臓病かもしれない。岩手大学農学部の宮崎珠子准教授、宮崎雅雄教授、須賀絢香大学院生らは、腎臓病が進行したネコでは、ネコ特有の尿臭の原料であるアミノ酸の一種フェリニンの尿中排泄量が減少し、尿のくさいにおいが低減することを明らかにした。飼い主がトイレ掃除の際に「尿臭が以前より弱くなった」「ほとんど感じられなくなった」といった変化に気づくことで、動物病院での早期診察を通じて、腎臓病の進行を遅らせる治療が期待される。ネコの健康管理に新たな視点を提供する成果だ。
© 2024 THE SCIENCE NEWS